【保存版】ペルソナ設定とは?ターゲットとの違い・使い分け・活用法まで完全ガイド


ペルソナとターゲットの違いは?
ターゲットよりペルソナがいいの?
そんな情報が聞こえてきますが
どちらがいいとか悪いとかじゃなくて、問題は使い分け。
今回は、
「ペルソナとはなにか」
「ターゲットとの違い」
「活用するための具体的な方法」まで、しっかり丁寧にお伝えします。

ただ作って終わりじゃない。
“使える”ペルソナを育てるためのヒント、詰めこみました。
ペルソナとは?——“ひとりのリアルな人”を描くこと
ペルソナとは、
「あなたの商品やサービスを心から気に入ってくれそうな、具体的なひとりのお客さま像」
のこと。
年齢・性別・職業・年収だけでなく、
ライフスタイル、価値観、口ぐせ、SNSの使い方、休日の過ごし方まで描きます。
【ペルソナ例】
名前:小沢里奈(32歳)/神戸市在住
職業:貿易会社勤務・年収400万円
家族構成:夫と3歳の娘
休日:午前中は公園、午後はヨガ
好きなブランド:ZARA・ディーン&デルーカ
価値観:時短と自分時間を両立させたい

ここまで描いてはじめて、「この人にどう届けるか?」が見えてくるのです。
ターゲットとの違いは?“地図”と“ピン留め”の関係
「ターゲットとペルソナ、何が違うの?」という声もよく聞きます。
答えはシンプル。“解像度”と“役割”が違うんです。
ターゲット | ペルソナ | |
---|---|---|
精度 | おおまか(地図のよう) | 超具体的(📍のよう) |
目的 | 戦略の方向性を決める | 表現や企画に落とし込む |
活用場面 | 商品企画・広告戦略 | コピー・デザイン・SNS運用 |
例 | 20〜30代・女性・関西在住 | 神戸市の32歳ママ・小沢里奈さん |

🎯 ターゲットの使い道は?
ターゲットは、ビジネスの“地図”のようなもの。
誰に向けてビジネスを展開するか、大枠の戦略設計に使います。
- 市場選定(どこで売る?誰に売る?)
- チャネル選定(SNS?店舗?広告?)
- 価格帯やボリューム感の設計
など、ビジネスの骨組みをつくるための指標になるのがターゲットです。

🎯ペルソナの使い道は?(ペルソナの使い道 5選)
① コピーライティングに活かす
「この言葉、あの人なら響くかな?」
ペルソナの価値観や口ぐせをベースにすると、“刺さる言葉”が見つかりやすくなります。
💬 例:「自分時間をもっと楽しみたいあなたへ」←自分の時間を大切にしているペルソナから発想
② デザインや世界観を決める
ペルソナが好きそうなフォント、色使い、写真のトーン…
「その人なら、どんな世界観に惹かれるか?」を基準に設計できます。
🎨 例:ナチュラル派の30代主婦なら、白ベースに木目調+温かみのあるフォントなど
③ 商品・サービスの中身を設計する
どんな機能が必要?
どこまでの価格なら“買いたい”と思ってもらえる?
ペルソナを見ながら決めると、商品企画のブレが少なくなります。
🛍 例:忙しいママ向けなら「時短」や「安心素材」に価値を置く設計に

④ SNS発信・広告クリエイティブの方向性
ペルソナが日々見ているSNSの世界観や言葉づかいを真似ることで、
自然に共感を引き寄せる発信ができます。
📱 例:Instagramで見るリールのようなテンポ感で動画をつくる
⑤ チーム間の認識統一
企画、デザイン、ライティング、営業…
みんなが「同じ人」を思い浮かべながら仕事ができるから、チームの連携がスムーズに!
🧩 「この人のために作ってるんだよね」って感覚を共有できるのは、ペルソナのおかげ。
たとえば・・・
プロジェクトメンバーがそれぞれ違う人物像を想像していたら、どうなるでしょう?
- Aさんは21歳のアルバイト女子を想定
- Bさんは35歳の独身バリキャリ女性を想定
…このままだと、発信の軸も、商品の方向性もバラバラに。

だからこそ、ペルソナが必要なんです。
つまり、
「みんなで、同じ“ひとり”に向けて企画するための設計図」です。
実際に、ペルソナがあるだけで
- 商品開発がスムーズになる
- デザインや文章のトーンが一致する
- 提案の迷いが減る
といった効果が出てきますよ。
ペルソナ設定のポイントとコツ
🔍 “目的”に合わせて設計する
食に関する商品なら、「好きなブランド」はディーン&デルーカや無印のキッチン用品に。
服のブランドを書く必要はありません。
目的(何を売るためのペルソナか)を忘れずに!
📊 リサーチに基づいて作る
競合を見たり、顧客の声を拾ったり、SNSを観察したり。
“リアルな情報”をベースに作ることで、共感される人物像になります。
🌟 ちょっと憧れられる存在にする
ただの平均的な人物ではなく、ターゲット層が「こんなふうになりたいな」と思える要素をミックスすると効果的!
“自分と似てるけど、ちょっと素敵”な存在が理想です。
👥 ペルソナは1人じゃなくてもOK!
今の時代、価値観は多様です。
ひとつのサービスに対して、複数のペルソナ(2~3人)を設けるのもアリ。
たとえば:
- ナチュラル志向な30代主婦
- 美意識の高い30代バリキャリ女子
- 美容情報に敏感な20代インフルエンサー
それぞれに関連性をもたせることでブランディングは成立します。

ただし、これは店舗ブランディングの場合。
発信においてのペルソナはひとりですよ。
😎 ペルソナを変えることもある
商品やサービスの内容が変わったり、事業戦略の変更があった場合は、ペルソナが変わるということはあります。そういった場合はペルソナを再設定しましょう。
当然のことながら、ペルソナは商品やサービスがあってこそ。内容が変わればペルソナを変えるという柔軟性を持ちましょう。
ペルソナは“作って終わり”じゃない!
せっかく丁寧に設計したペルソナ、
「作って満足」で終わってませんか?

よくあるNG例:
- デザインが好みとかけ離れている
- 書き出したまま、社内で誰も見ていない
それ、すっごくもったいない!
ペルソナは、「どう伝えるか?」の基準になる“判断のよりどころ”です。
・この言葉、喜びそう?
・この写真、好きそう?
・このテンション、届きそう?
…そうやって、常に“その人”の目線で考えることが、ブランドの統一感を育ててくれます。
まとめ|ターゲットで“戦略”を、ペルソナで“表現”をつくる
ターゲットとペルソナは、どちらも必要不可欠な存在。
でも、使い道がまったく違うんです。
- ターゲット=戦略を立てるための地図
- ペルソナ=言葉やビジュアルに落とし込むためのガイド
この両方がそろったとき、ブランドはぐっと力を持ちはじめます。
ぜひ、あなたのブランドにも
“たったひとりの理想のお客さま”を迎え入れてくださいね。