「ターゲットを絞るとお客さんが減る」はウソ?店舗ブランディングに必要な“ペルソナ思考”のススメ


30代女性に向けてって決めちゃったら、それ以外の人が来なくなりそうで…
ターゲット設定の話をすると、必ず出てくるこのお悩み。

でも大丈夫。
“ターゲットを決めること”は、誰かを排除することじゃないんです。
むしろ、ターゲットが明確になればなるほど、
「なんだかここ、私にぴったりかも」って思ってもらえる確率は上がるんです。

この記事では、コンセプト作りに欠かせないターゲット&ペルソナ設定について、やさしく・楽しく・実践的に解説します!
「ターゲットを決める=お客さんを狭める」…ではない!
まず最初に言いたいのはこれ。
🎯ターゲットを設定するのは、サービス設計の“軸”をブレさせないため
ターゲットを絞ると、なぜか「来てほしい人が来なくなるかも」
と不安になる人が多いのですが、
実際には、ターゲット以外の人も自然と引き寄せられるものなんです。

なぜなら、誰に向けて発信しているかが明確になると、
その言葉に“熱”が宿るから。
“誰のためのものなのか”が明確なコンテンツって、見ているほうも心地いいんです。
ターゲット設定の目的は「社内で同じ人を想像できるようにする」こと
「誰のための商品か?」が決まると、
パッケージ、トーン、世界観、ネーミング…ぜんぶが整いやすくなります。
たとえば、社内で「30代の自然派ママ」と決めたら、
- この人なら、白を基調にしたパッケージを選びそう
- 柔らかい手書き風のフォントが好まれそう
- SNSのトーンはあたたかく、共感ベースで
というように、全員が同じ人物を思い浮かべながら議論できるようになります。

つまり、ターゲット設定とは、
「社内のブレをなくすための、コンセプトの設計図」なんです。
ここからが本番。ターゲットの“顔”を描く「ペルソナ設計」
ペルソナとは、「具体的な一人のお客さま像」のこと。
年齢・職業・ライフスタイル・価値観などを含めて、リアルな人物像に仕立てます。
- 名前(例:永井 真理/32歳)
- 職業・年収(例:外資系広告会社/年収600万)
- 家族構成(例:夫と2人暮らし)
- 好きなブランド(例:DEAN & DELUCA、niko and…)
- お金の使い道(例:食、健康、美容)
- SNSの使い方(例:インスタでレシピ動画チェック)
- 大切にしている価値観(例:自然体、自分らしさ)

ここでのポイントは、「この人、本当にいそう!」
って思えるリアル感。
✅ ペルソナは“憧れ”を背負った存在に
ただの平均的な人ではなく、そのターゲット層が「ちょっと憧れる」人に設定するのがコツ。
いわば、“小さなインフルエンサー”のような存在です。
その人が「これいいよ」と言えば、同世代がついてきたくなるようなイメージ。
今は“ペルソナは1人”じゃ足りない時代
昔は「みんなが好きなものは、みんな好き」という時代でした。
でも今は、価値観が多様化し、細分化された時代。
だから、場合によっては、複数のペルソナを持っておくと発信しやすくなります。

とくに、店舗のブランド開発においては複数つくることが多いです。
例:
- バリキャリで美容意識の高い30代女性
- 自然派志向でていねいな暮らしを大事にする主婦
- 自分軸で暮らす地方のフリーランスママ
このように、ターゲットの“幅”はあっていいけど、
ひとりずつに語りかけるつもりで考えるのがポイントです。


ちなみに店舗ブランディングのペルソナは複数も可ですが、
発信におけるペルソナはひとりです!!
「そこまで細かく決める必要ある?」と言われたら…
はい、あります!
正直、ペルソナ設定には手間がかかります。
でも、いったん決まってしまえば、
その後の商品開発・販促・デザイン・SNS運用まで、すべてがスムーズになります。

なにより、“誰のためにやっているのか”が明確になると、言葉に温度が乗るんです。
- メニュー開発:その人が喜ぶ材料を想像できる
- SNS運用:どんなトーンで話しかけるかが見える
- デザイナー:色や雰囲気を迷わず決められる
だから、表に出さない設定こそ、裏方の全員の共通認識をつくるために欠かせないんです。
まとめ|“誰に届けたいか”がわかると、コンセプトは一気に磨かれる
ターゲットを設定することは、「その人だけに届ける」という意味ではありません。
むしろ、「その人に響く言葉」を見つけるための、コンセプトの軸なんです。

ペルソナを設定することで、
- 言葉選びにブレがなくなり
- チームの思考が整い
- “好き”と言ってもらえる確率が高まる
あなたのお店や商品が「選ばれるブランド」になるために。
ターゲット設定という土台は、しっかり築いていきましょう!

ターゲット&ペルソナが決まったら、ついにブランディングの要ともいえるコンセプトの開発フェースに突入です。