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伝わる・売れる・おしゃれなネーミングの作り方|コピーライターが教える実践術

miho
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ネーミング、どうやって決めればいいの?

新しいサービスや商品を立ち上げるとき、
必ずぶつかるのが“名前”の壁。

どうせなら、「なんかいいね」って思われたいし、
覚えてもらえるネーミングがしたいですよね。

今回は、コピーライター歴16年のわたしが実際に使っているネーミングの作り方と、
その考え方をまるっとご紹介します!

こういうの、ほかにあまり見ないから保存版だよ!!笑

ネーミングの基本|覚えておきたい6つの視点

まずは、ネーミングに必要な“基本の型”を押さえておきましょう。

商品のイメージが伝わること

例えば私が立ち上げたセルフ写真館は「frame」という店名です。
フレームという名前から
写真・カメラを想像する人は多いのではないでしょうか。

これが正解!

業界イメージと異なる名前をつける場合は「ヘアサロン○○」や「パティスリー○○」など頭に業界名を入れようね!



ほかにも世の中の商品を見てみると、

「じゃがりこ」=じゃがいもを連想させる。
のように、
ベースとなる言葉(じゃがりこなら素材となる「じゃがいも」)が
どこかに隠れていると伝わりやすいですよ。

例:セルフ写真館の店名「frame」
→「フレーム=写真」が連想されて、伝わりやすい。

語呂がよく、言いやすいこと

覚えにくくて噛みそうな名前では、口コミもされにくい!

会話で「○○がおいしかった」と友人に伝えるときも、
言いにくい名前や覚えられない名前だったら
思い出せないし、言えませんよね。

難しい英語だと、
「あれよ、あの英語のお店!」としか呼ばれません。笑



つまり、ネーミングは独りよがりになってはいけない。

名前をつけた人が説明しなくても、きちんと伝わることを想定し、
言いやすい、聞き取りやすい名前を考えましょう。

インパクトがあること

インパクトってダジャレみたいな??

いえ、インパクトがある、というのは「奇をてらう」のとは違うよ。
意味が伴っていないと野暮な名前になってしまうから気をつけて。

あなたは
かむかむレモン
をご存じですか?

チューイングキャンディーなのですが、
この商品が出た当時、お菓子業界に大きなインパクトを与えました。

それまでは、○○グミというように、
商品名に「なにのお菓子か」を入れることが一般的だったのに・・・


チューイングキャンディーという言葉をつかわず
その代わり

噛むという動作を2回繰り返して入れることで
商品特性を具体的に訴求することに成功しました。

インパクトだけを追い求めると、商品からかけ離れてしまいますが、
このように食べるシーンから考えていくと
インパクトのあるネーミングにたどり着くことができます。

「奇抜さ」ではなく、「印象に残る理由」があること。
例:かむかむレモン(商品特徴をネーミングに活かした好例)

コンセプトを感じられること

これは無印良品がいい例です。

この名前を読むだけで、
無印良品が目指すビジョンまで見えてきませんか。

“印はないが、いい品”。

無印の衣料品を見ればわかりやすいですが、
商品にはブランドタグはなく、サイズ表記のみ。

普通はブランドロゴが背中に縫いついていますが、無印にはそれすらありません。ブランドの思想が一貫しています。


タグやロゴマークはないけれど、品質にこだわっているブランド
であることがわかります。

このように、ブランドのストーリーをネーミングに込められたら、伝わる力が強くなります。

無印良品=”印はないが、良い品”という思想がネーミングに凝縮。
ブランドの世界観が見える名前は、圧倒的に強いです。

似た名前がないこと

検索して同じような店名・商品名が出てきたらアウト!
差別化と独自性はセットです。

同じジャンルで同じような名前だと、
お客様が混乱してしまいますからね。

そもそも、きちんとブランディングをしていれば、
他社との差別化を図っているはずなので、
同じような店名にたどり着くことはありません。

競合を調査し、自店の強みをしっかりと把握したうえでネーミングにかかりましょう。

ブランディングって何?と思った方は
ブランディングの具体的なやり方6ステップを読んでね。

世界観を伝えられること

ここではちょっとイレギュラーなお話を。

最初に挙げた「商品のイメージが伝わる」と逆行するのですが、
こういうやり方もテですよ。
というお話をします。

ネーミングだけを聞いても、商品もサービスも思い浮かばないけれど、
名前から独特な世界観が広がって、
そのイメージがまわりまわって商品にたどり着く、というケースがあるのです。

例として出すのは、香川県にある私の大好きなラーメン屋さん「黄昏タンデム」さんです。

タンデムとはバイクの二人乗りの意味。
この名前を聞いた人は普通、何屋さん?と思いますよね。

私はこのお店の名前を聞いたときの脳内イメージはこんな感じ。

夕陽が美しい時間帯、川の土手を走る二人乗りのバイクのシルエットがセピア色の風景のなかに浮かんできました。その光景にノスタルジーを感じ、なんて素敵な世界観〜!と私の目はハートになりました。夫婦ふたりでお店をやってるのかな、バイク好きなんだろうな、と想像を膨らませたのでした。

普通は店名を「○○ラーメン」とかにしがち。
でもそうせず世界観だけを訴求したネーミング。

この手法なら、他店とかぶらないし、覚えられやすいですよね。

さらに大きなメリットがあります。この手法だと検索されたときに
自分のお店しか出てこないのです!!


今やネットで情報をキャッチするのが当たり前。
営業時間やお休み、口コミなどすべてネットで収集します。
その時、他店の情報が紛れないのです。これは大きなメリット。

実際、グーグルの検索窓に「黄昏タンデム」と入れて検証してみてくださいね。

例:ラーメン屋「黄昏タンデム」
→料理とは無関係。でも名前から風景やストーリーが浮かぶ。
検索で唯一無二になれるというメリットも大!

ネーミングの作り方|3ステップの実践法

では、ここからは実際にネーミングを作るプロセスを紹介します。

Step1:ベースワードを書き出す

まずは、商品の特徴・素材・開発ストーリー・届けたい想いなど、
連想ゲームのように言葉を広げていきます。

文章でビジョンや価値観をメモするのもおすすめ。
言葉の“幹”を決めて関連するワードを抽出します。

ここで書き出す言葉を「ベースワード」とします。
※ベースワードは私が便宜上、ここでつけた名前です。一般的な名称ではありません。

私の場合、セルフ写真館という業態に決めたため、「セルフ」「写真館」「写真」それぞれを幹にして、連想するキーワードを枝葉を作るように出していきました。

連想するものをあげていくと広がりすぎるんじゃ。。。

「セルフ」「写真館」「写真」という3つの幹を作っているので、その周辺で浮かび上がる言葉になるはず。

ベースワードの幹となるもの

  • 素材
  • 特徴(形・色・味など)
  • 性能・機能
  • 開発エピソード
  • 叶えたい想い

Step2:雑誌から「気になるワード」を拾い集める

次に感性を刺激する言葉を探します。
ここでは“雑誌めくり”が活躍!

ファッション誌やライフスタイル誌の見出し、
リード文から気になる言葉をピックアップ。
説明っぽくないニュアンスのある言葉が理想です。

PENやブルータスがおすすめ。
一流編集者が書いているだけあって言葉のチョイスが美しい!!

キャプションのような説明言葉でなく、
ニュアンスのある言葉が見つかります。

ニュアンスのある言葉は、ベースワードと組み合わせるといい化学反応を起こします。
結果、おしゃれに聞こえたり、シズル感が出て伝わるという効果が得られるんですよ。

商品やサービスの業態は意識しせずに、気になるワードを出しておきましょう。ポイントは、タイトルや見出し、リードなど大きめの文字を追うことです。

Step3:ミックス&生成!名前にしていく

最後は、ベースワードと気になるワードを組み合わせて、ネーミング案を作っていきます。

やり方はいろいろありますが、こんなやり方で実践してみるのをオススメします。

やり方の例:

言葉を足し算する(例:copy+happy)

頭文字をとる(例:C+H → CH)

組み合わせて文章にし、縮める(例:「コピーでルンルン」→こぴるん)

大事なのは、“自分がワクワクするかどうか”。
意味も語感も気に入り、思わず誰かに話したくなる名前は、きっと広がっていきます。

ネーミングの参考にするなら、この本

わたしも買って読んで参考にしているのがこちら

発売後たちまち重版された本です。

競合他社に埋もれない「商品名」、
みんなを巻き込みたい「プロジェクト名」、
覚えやすく愛される「サービス名」、
などなど

価値を一言で伝える。
大ヒット商品「まるでこたつソックス」をはじめ、
数々の商品・サービス・施設名を手がける人気コピーライターが
「ネーミングの秘訣」とその思考プロセスを初公開しています。

ぜひ手に取ってみてね。

わたしにとってもバイブルです!

名前が決まったらやるべき2つのこと

せっかくステキな名前が決まったら、
その名前をきちんと“活かす”準備をしましょう。

ここでは、ブランド構築の次のステップとして大事な2つをご紹介します。

ドメインを取って、WEBサイトの準備を

名前は「名刺」。ドメインは「住所」。
いい名前ができ、あなたのサービスがどんなに素敵でも、
見つけてもらえなければ存在しないのと同じです。

検索で「◯◯(ブランド名)」と打ったときに、
ちゃんとあなたにたどり着けるようにしておきましょう。

わたしは【ConoHa WING✖️JIN:R】を愛用中。

ConoHa WINGは表示速度も速く、WordPressとの相性も◎。
初心者にもやさしい管理画面で安心して使えます。

JIN:Rは直感的に美しいWEBサイトがつくれるデザインテーマ。


つまり、
サーバーとデザインテーマのお得なコラボってわけ!

わたしはコレ↓で作ってます!

▶︎コノハウィングとJIN:Rで簡単キレイにつくってみる!

ロゴを作って、世界観を“見える化”する

名前が決まったら、「らしさ」をビジュアルに落とし込むステップへ。
第一印象ってやっぱり大事ですよね。

「自分でロゴを作るのはちょっと不安…」という方には、
プロに頼むのもおすすめです。

おすすめはココナラ

センスのいいロゴデザイナーが多数登録していて、
イメージを伝えるだけで希望に合ったロゴを仕上げてくれます。

価格帯も幅広く、比較しながら依頼できるので、初めてでも安心です。

ココナラのクリエイターに依頼する

おわりに|名づけは、ブランドづくりのはじまり

ネーミングは、単なる“名前決め”ではありません。

それは、あなたの世界観を一言に凝縮する行為であり、
ブランドストーリーの入り口でもあります。

「伝わる」「売れる」その前に、「愛着が持てる」ことも大事。

ピンとこないときは、ひとりで抱えず、気軽にご相談くださいね。

あなたの想いが届く名前、いっしょに探しましょう。

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ABOUT ME
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コピーライター
2009年に独立して企業やお店のコンセプトメイク・取材執筆など言葉で魅力を発信するお手伝いをしてきました。2024年から独自メソッドによる「ことばブランディング」を始動。「スモールビジネスをスケールさせる」を掲げています。
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